費用がどのくらいかかるのか、公的な制度はあるのか。インターネットで調べても情報が混在していて、何を信じればいいか分からなくなる。そういう場面はよくあると思います。
京都市右京区を拠点に地域情報を発信するメディア『ウキョウベース』のエリア担当ライター、ゆうやです。わたしも制度まわりの情報は、調べ始めると複雑で、整理するのに時間がかかった経験があります。
この記事では、費用の考え方・公的支援の整理・右京区で相談できる窓口と医療機関の順で、必要な情報を整理します。
費用に差が出る主な理由を知っておく
人工妊娠中絶の費用は、妊娠週数と医療機関によって大きく変わります。初期(妊娠11週6日まで)は7万円前後から15万円程度、中期(妊娠12週以降)になると30万円〜60万円程度が目安です。
費用が幅広い理由のひとつは、自由診療であること。医療機関ごとに料金体系が異なり、手術費だけの表示か、術前検査・術後診察まで含めた総額かも機関によって違います。
先に料金の内訳を確認しておく価値があります。予約の電話のときに確認できるかどうか聞いてみるのが、現実的です。
右京区で受診できる医療機関3つ
右京区内および近接エリアで、母体保護法指定医が在籍し、公式サイトで対応内容を開示している医療機関を3つ紹介します。いずれも費用や対応週数は変わる場合があるので、受診前に必ず直接確認してください。
- 西院レディースクリニック
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右京区西院にある女性医師担当のクリニック。初期中絶(妊娠11週まで)に対応。真空吸引法を採用。手術費用は10週まで13万円程度、10〜11週で14万円程度(税込・診察・検査は別途)。公式サイト:saiin-lc.com
- 柏木産婦人科医院
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右京区太秦、嵐電「帷子ノ辻駅」から徒歩3分。1959年開業の地域密着の産婦人科。婦人科診療で中絶に対応。駐車場15台あり。費用は公式サイト上で要確認。公式サイト:kwh.jp
- 京都民医連中央病院
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右京区太秦土本町、太秦広隆寺駅近く。産婦人科専門医在籍。人工妊娠中絶に対応。病院規模が大きく、複数の診療科と連携できる。費用・対応週数は受診前に電話で確認が必要。
わたしも外回りで西院から太秦あたりはよく通るのですが、どちらも電車でもバスでもアクセスしやすいエリアです。駐車場があるかどうかは事前に確認しておくと、当日に慌てなくて済みます。
原則として公的補助が出ない理由
人工妊娠中絶は、健康保険の適用外です。母体保護法に基づく手術であっても、原則として公費負担はなく、全額自己負担になります。
「補助金がある」という情報を見かけることもありますが、不妊治療や妊婦支援への助成と混同されているケースがほとんど。中絶費用への直接的な補助制度は、現時点では一般的には存在しません。
ただし、例外もあります。後の項目で確認できますので、当てはまりそうな状況かどうかを先に見ておくと動きやすいです。
医療費控除が使えるかどうかを確認する
母体保護法の規定に基づいて医師が行う妊娠中絶は、確定申告の医療費控除の対象になります。国税庁の公式情報でも明記されています。
控除の仕組みは、支払った医療費の合計が一定額を超えた場合に所得税の一部が戻るというものです。手術費の領収書は大切に保管しておくことが前提になります。
領収書はその日のうちに受け取り、封筒に入れて保管しておくだけで動きやすくなります。手術当日は気持ちに余裕がない場面も多いので、これは先に意識しておくと楽です。
中期中絶で出産育児一時金が使える場合
妊娠85日(約12週)以降の中絶は、健康保険の「出産育児一時金」の支給対象になることがあります。1児につき50万円が目安とされています(条件により異なります)。
初期中絶は対象外です。中期に該当する場合は、加入している健康保険組合や協会けんぽに確認することが必要になります。
名前だけ聞くと「出産のときだけ」と思いやすい制度なんですよね。対象外だと思い込んで確認しないままにするのがいちばんもったいないので、ここは先に問い合わせておく価値があります。
犯罪被害の場合は公費負担制度がある
性暴力・性犯罪の被害による妊娠の場合は、公費負担制度の対象になる場合があります。都道府県が設置しているワンストップ支援センターを通じて手続きができます。
京都市には女性支援のための相談窓口があります。費用の前にまず状況を話せる場所として使うことができます。
ゆうや話すだけでも一歩になります。一人で抱えなくて大丈夫
医療機関ごとに違う料金体系を見るとき
同じ週数でも、医療機関によって費用の幅があります。見積もりを比べる前に、何が含まれているかを揃えて比較しないと、安く見えても総額は変わらないことがあります。
- 術前検査費
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血液検査・超音波検査など。含まれていない場合は別途かかります。
- 麻酔費
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手術費に含まれる場合と別途加算される場合があります。
- 術後診察費
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術後の経過確認。1回〜2回分が総額に入っているかを確認します。
- 中期の場合の入院・埋葬費
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中期中絶は入院が必要になります。埋葬費の扱いも医療機関により異なります。
費用の表示が「手術費のみ」なのか「総額」なのかは、予約前に確認できます。電話でも聞いて大丈夫です。
費用が払えない場合に確認できること
分割払いや医療ローンに対応している医療機関もあります。すべての機関ではないので、対応の有無は事前に確認が必要です。
- 分割払い・医療ローン(機関による)
- 医療費控除(確定申告で手続き)
- 出産育児一時金(中期・条件あり)
- 公費負担(犯罪被害の場合)
どれも「必ずもらえる」ものではなく、条件や手続きが必要です。使えるかどうかは、状況を窓口で話してから確認するのが確実です。
右京区で相談できる窓口の種類
費用や制度の前に、まず話せる場所があります。右京区では複数の窓口が使えます。
- 右京区役所保健福祉センター 子どもはぐくみ室
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予期していない妊娠・性に関する相談に対応。保健師が窓口。月〜金曜 9:00〜17:00(祝日除く)。電話:075-861-1437。右京区太秦下刑部町12。
- 京都市女性のための相談支援センター「みんと」
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DV・性被害・妊娠に関する相談に対応。月〜土曜 9:00〜17:15(日祝・年末年始除く)。電話:075-874-6312。
右京区役所は太秦天神川駅のそばで、仕事帰りのついでに立ち寄りやすい場所です。わたしも近くをよく通るので、「ここなら寄れる」と感じています。
受診前に確認しておく手順
医療機関を受診するまでに確認しておくと、当日に慌てなくて済む点がいくつかあります。
術前検査・麻酔・術後診察が手術費に含まれるかを、予約電話のときに確認します。
厚生労働省の医療情報ネット(ナビイ)か、医療機関の公式サイトで確認できます。
医療費控除の手続きに必要です。手術当日に受け取り、封筒に入れて保管します。
母体保護法指定医師が在籍しているかどうかは、手術を受ける前に確認が必要な点です。指定を受けた医師でなければ手術ができません。
費用の不安を感じたら最初にすること
まず費用の全体像を把握したいなら、今日できる一歩は「受診予定の医療機関に電話して、総額と含まれる内容をメモに書き出す」だけでも十分だと思います。手術費だけでなく、検査・麻酔・術後診察が含まれるかどうかを書いておくと、比べやすくなります。
制度の話は、窓口に電話してみると思ったより早く解決することが多いと感じています。右京区役所の子どもはぐくみ室は、予期しない妊娠の相談にも対応しています。電話一本から始められます。
調べた内容をメモに残しておくと、次に動くときに迷わなくて済みます。この記事がそのメモを作る手がかりになったらうれしいです。













